ブックタイトルSEN酵素技術概要

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概要

SEN酵素技術概要

する汚泥も酵素の影響で分解され消滅して行き、更には畜産敷料同様に有用菌群支配環境を形成する事で、養殖環境が守られる事も採用の理由である。投与される生餌は、魚類が餌を求めて群がるため尾鰭などで叩かれ、投与された約6割が餌としての役割を果たせずに底質部に堆積し酸化する。酸素が奪われた低質部から無酸素化が進行して環境悪化をもたらすのである。底質部の酸素欠乏は富栄養化物質の溶出原因となり、当然池水の汚濁を招く元凶ともなる。(鹿児島MBC開発・クルマエビ等)以上のようにセン酵素は牛・豚・鶏などあらゆる分野の畜産に、そして養殖魚へとその用途を徐々に広げている資材である。しかも用途は敷料であったり堆肥化促進であったり、また悪臭除去や飼料としても様々に秀逸な結果を残している。これは例えばF1などの安い個体でも無臭の肥育過程でストレスなく、食い込み良く、健康で肉質の良い良質な家畜として出荷する事も可能になる。しかもその飼育過程においては大幅なコストダウンが図られて行くのである。更には発生を防ぐ術の無い畜糞は少なくとも減量化出来、実質発生する分についても優良な堆肥として地域社会から歓迎され、地域の農業生産に貢献できるなら畜産業者にとってこの上なく畜産そのものが楽しくなる構図である。【全体像2-農業生産】このように畜産業界から流通するセン酵素による堆肥とは如何なるものであるかを解説する。これらは分析データ上共通の基準を設けている。最も重要なのは炭素率であり、これは上限を20とする。炭素率が20を越えてしまうと有機態窒素は無機態に変化しない。作物は無機態窒素しか吸収できないので、例えば有機態窒素がふんだんに存在する畑地でさえ作物は窒素飢餓を起こすのである。次に窒素全量である。これを1%以下に抑えることを第二の目標に掲げている。従来生産者はより高い窒素含有量の堆肥を良い堆肥とする傾向が続いてきた。確かに初期の作物成長を見ようとするならば窒素が多い方が優秀に見える。しかしその概念が日本の土壌を硝酸態窒素で充たしてきてしまったのである。しかも有機物由来の窒素は病害虫・病害菌の発生要因であり、過多であると特に果樹などでは割れや食味の劣化なども引き起こしてきた。ゆえにセン酵素での堆肥製造工程においては、窒素を出来る限り消費する堆