ブックタイトルSEN酵素技術概要
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SEN酵素技術概要
肥製造(完熟化)を心掛けている。欲しいのは窒素でなく、活性を持った有用土壌菌群、そして保肥力を高める腐植酸である。(堆肥は肥料でなく土壌改良資材であると言う概念を持つ)腐熟が充分でない堆肥の施肥が硝酸態窒素汚染を引き起こした事も事実であるが、それだけで今でも地方の農業指導層の中には、硝酸態窒素ゆえに堆肥が使用できないと言う誤った考え方持つ方々を見かけるが、窒素量が少なく濃厚な菌群活性が見られる堆肥(セン酵素堆肥で最大10=約1,100億個体/gの菌群を保有)だけが硝酸態窒素の処理を行えるのである。つまり活性した菌群は増殖のエネルギーに満ち溢れているが、増殖のためには細胞を形成するタンパク源(窒素)が必要である。硝酸態窒素過多の畑地では当然それら硝酸態窒素が増殖する菌群の細胞を形成するために消費されて行くのである。それゆえにこれまで死んだ農地と言われた過肥の農地にあっては、菌群が再びの活性を取り戻し生きた農地への回帰が始まるのである。ちなみに硝酸態窒素過多で、増殖のための栄養源が豊富な土壌であるにもかかわらず今まで自然に菌群活性が見られなかったのは何故だろうか?それは生理的酸性肥料である化学肥料の過度な使用と、未完熟で高い含有窒素堆肥の使用が、長年の間に土壌を酸性化させてきたためである。菌群活性は弱アルカリ側の土壌で最大に発揮され、酸性に傾けば傾くほど活性が見られなくなる。(梅干が菌の繁殖を抑制するようにである)そのような酸性化の進行によって菌群の活動が抑制される事で、投与された肥料成分も分解(イオン化)出来ず、化学的変質しかしなくなる結果である。窒素は硝酸態窒素として残存し、石灰肥料も炭酸ガスとの反応で不溶性の炭酸カルシウム化してしまうために、石灰量が過多で酸性という矛盾した土壌だけが農地として残っているのである。(日本中同一の土壌である)これら残存し炭酸化した石灰は植物が吸収できないので、過剰にあると言っても存在しない事と同義になる。土壌分析によって中和石灰量が過多であると指摘されると、農家は石灰を用いなくなり、ゆえに作物は更にカルシウムを失って作柄が悪くなってしまう悪循環の中にあるのである。セン酵素のスケール除去能力が石灰を分解する能力を農用地に応用すべきである。硝酸態窒素処理も残存石灰イオン化処理も、セン酵素堆肥使用環境で菌群の圧倒的活性環境下ゆえにこれらを可能ならしめている。以上のような理由で、セン酵素による堆肥は炭素率と窒素含有量を最も重視して製造する。