ブックタイトルSEN酵素技術概要
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SEN酵素技術概要
なくなり、旧来型の農業は立ち行かなくなってしまう事は明白である。然るにこれまで長年にわたって農薬と化学肥料漬けの農法だけに頼ってきた農業生産者はそれ以外の農法を全く知らぬまま現在に至っていると言っても過言ではない。(それが土壌を酸性化して土壌菌群を駆逐してきた事実も知らない)食の安全を追求するためのトレサビリティの充実は、確かに消費者にとっては喜ばしい限りであるが、土壌についても作物についても、肥料についても知らない農家にとっては一大試練となる法制化である。(農薬農法以外を知らないため)皺寄せは全て生産者に行く事になる。そこでセン酵素の様々な機能性が必要となるのである。食の安全を志向したトレサビリティも、生産方法の啓蒙なくしてはバランスを欠き、結果システム全体を崩壊させかねない。魅力ある畜産、魅力ある農業を生産者全てに取り戻させてこそ、本当に安全で活力ある農業を作り出し、ひいては消費者に真の安全をもたらすのである。農業者に生きがいを持たせ活力ある第一次産業を作り出す事が、真に国力を増大させる王道であると信じるものである。【事例報告】-従来の植物性酵素(ゼム酵素)使用先述した畜産分野のうち、採卵養鶏を営む福島県双葉郡川内村「あぶくま農場」では、平成15年12月から植物性酵素を使用し始めた。高台にある同農場では採卵鶏が排泄する含水の高い鶏糞を堆肥化する設備が整っていたが、乾燥によって堆肥化処理をよりスムーズに進行させるためにエアレーションを併用していた。高タンパク飼料に起因して発生するアンモニアが甚だしかったが、実際にはアンモニアそのものは比重が0.72と空気に対して非常に軽いため、多くは真上、空中に揮散してしまい、横には非常に到達距離の短いガスゆえに短時間で空気中に分散分解してしまう。(大気の78%が窒素)刺激アンモニア臭に隠れている養鶏独特の臭気がトリメチルアミンである。同農場が高台のため、昼間は激しく発生するガスも強い風に煽られて飛散してしまうが、特に冬の夕方以降は気温が急激に低下し同時に臭気ガスそのものが降下し、同農場より低部にある集落全体を激しい悪臭の中に包み込んでしまう現状であった。そのためとりあえず堆肥舎の中の鶏糞悪臭を止めるため、コストパフォーマンス上効率的ではないが堆肥舎の鶏糞そのものに植物性酵素の撒布を開始した。それにより臭気は急激に衰え、下部集落からの苦情は激減した。