ブックタイトルSEN酵素技術概要

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概要

SEN酵素技術概要

またそのような方法を取らなくても、下記のような方法によって、それら乾燥鶏糞の微粒状のものは多大な需要が見込める。*POINT(提案)搾乳牛の牛糞が非常に高い含水を持っている事は周知の通りである。通常搾乳牛の牛糞はそのままでは堆肥化が困難なため、オガコなどの水分調整材を混合し含水率を低下させてから発酵させる方法が取られる。オガコの炭素率は概ね250以上あり、先述したように堆肥化の条件としては炭素率20を上限とせねばならない。炭素率を低下させるには発酵を完全に行う事であるが、そのためには畜糞内の窒素量が菌群の発酵状態を決定すると言っても過言ではない。しかして反芻動物である牛糞は餌を四つの胃で繰り返し消化して排泄されるものであるため低窒素、高繊維質が特徴である。ゆえに理想的な発酵からはかけ離れた性質を持っている。そこで提案である。炭素率250以上のオガコに代えて、最初から炭素率6の乾燥鶏糞を水分調整材に用いるべきである。セン酵素を用いた鶏糞はその乾燥状態にあることも手伝って無臭である。また堆肥化を促進して含水の高い鶏糞を急速に乾燥させてしまった菌群は、未だ休眠状態のまま乾燥鶏糞の中でひしめき合っている。無論途中で休眠状態に陥ってしまった事で分解を止めてしまった鶏糞中の窒素含有量は高いままである。当然牛糞に混合する事で高い発酵熱(80℃前後)が得られ、理想的な堆肥化の道が開け、炭素率も極端に低い堆肥製造が実現出来るのである。以上の提案は理想的な堆肥化条件を全ての面で充たしている。これによって元来堆肥化が難しいとされてきた搾乳牛の堆肥が、他のどの畜糞、有機物にも真似の出来ない理想的な堆肥化サイクルを獲得できる。*POINT(理由)