ブックタイトルSEN酵素技術概要

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概要

SEN酵素技術概要

有毒ガスの分解である。トルエン・キシレンは塗装臭そのものであり、塗装ブースから排出される臭気分解の要請に対して、臭気ガス分解状況を確認するためVOCモニターを使用した。その際、セン酵素液を添着させたセラミックスフィルターを、塗装臭を大量に含むガスを通過させ、通過前と通過後の排気中のVOCを計測したところ90%以上のVOC消滅が確認された。酵素であるから瞬間的な接触によってガス分解が成り立つのであるが、実験の経過からすると全てが必ずしも「接触した」とは言い切れないので、分解触媒としての機能の方がより強いように思われる。このようにVOCを有効に分解するセン酵素であるが、この効能は意外な面で機能している。連作障害の解除である。同じ種類の作物を連作する事で生育が悪くなったり、あるいは栽培そのものが出来なくなる障害が起こる事は広く知られている。これが連作障害であるが、連作障害に様々な形態がある中でかなり多いのがこのVOCの生成である。同じ作物を連作する事で土壌中の微生物活動には変化が見られなくなってしまう。そこでは支配的な微生物が安定してしまい、そこへ加えられる肥料なども一定化しているために、菌群が分泌する酵素や、それらによって分解され残存する物質も一定となる。残渣はそこに住む微生物には分解不能なもの(分泌酵素が単一にのため)が残されるため、それらが蓄積され酸化されることで一種のVOCが生成すると考えられる。それが土壌の抜本的問題に起因するものでない事がわかるのは、これはあくまでも同一の作物の連作によるもので、作物を換えれば支配的微生物層が変化するため、連作障害の問題は解除できるのであろう。POINT【考察】セン酵素の効果効能を述べてみたがここで最も重要な事は、このセン酵素が一過性のものとして捉えるのでは無く、継続的な利用の中で全てを連動的且つ、継続的な利用方法から会得する事が寛容と考える。