ブックタイトルSEN酵素技術概要
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SEN酵素技術概要
特に子牛の繁殖牧場では、冬場の体力を温存させるために夏場よりも多量のミルクを飲ませるため尿の量が増大し、換気が制限される時期だけにアンモニア臭は特に激しくなるのである。この時期、セン酵素混合敷料は発酵熱によって暖かく、臭気分解効果が高いため牛にとっては快適な場となる。発酵熱は生物的現象であり、物理的に加温しているのとは訳が違い、外気温の高い夏場はさほど上昇しないので、熱くなり過ぎると言う問題は起こり得ない。またセン酵素はタンパク分解に威力を発揮する事から、飼料に混合すれば家畜の腸管の付着糞(宿便)を除去してくれる。栄養分は腸管から吸収されるので、家畜の肥育状態は劇的に改善される。現在鹿児島の繁殖牛業者などは、飼料にセン酵素を0.1%混合する事で、全体の飼料投与量を一割カットしている。一割程度カットしても牛の肥育状況は非常に良好で、逆に通常通りの飼料投与量では大きくなり過ぎるほどだとのことであった。⇒飼料効率向上ここで飼料を一割カットするだけで、セン酵素代が完全に浮いてしまうので、飼育飼料のコストダウンが明確に現れる。牛でも豚でも動物は本能的に体が求めるものを積極的に摂取する傾向があるため、先述したストレス解除と併せて餌の食い込みは非常に良くなり、更には分解剤であるセン酵素によって家畜の体内に固着した脂肪球(人間で言えばセルライト)が割れ、脂肪球内部のゲル化脂肪が代謝に組み込まれる事で、それまで脂肪球内に蓄積していた不純物や有害物は体外へ排出され、同時に脂質の低分子化が進行する。この脂質の低分子化こそ肉質にとって最も価値のある不飽和脂肪酸の増加につながり、甘みのある優良な脂質を作り出すものである。なお分解によってゲル化した脂肪ゆえに、赤身内部にまで脂肪が入り込むことから霜降り状の優良な肉質を作り上げる事が出来る。(松阪牛など飼育過程で入念なマッサージを施すが、これもまた物理的に固着脂肪を揉みしだき、少しでも脂肪球を割って脂質を代謝に組み込ませ、肉質評価基準に大きな影響を持つ不飽和脂肪酸を作り出す作業である)当然これらによって新陳代謝も活発になり免疫力も増大する。糞は腸管の健全な状態から導かれ調整される腸内フローラによって無臭となり、糞に酵素成分ないし、それによって活性された腸内菌群の残滓を残しているので敷料中の菌群に更なる活性を与えてくれる。(無臭急速堆肥化促進)豚の場合も同様で、新潟県弥彦村の弥彦養豚団地橋本畜産では、牛と同様の